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シラバス詳細照会

シラバス詳細照会

  • 講義要項やWebシラバスの記載内容は、登録された受講生の人数や理解度に応じて、授業開始後に変更となる可能性があります。

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授業情報

開講年度 2019年度 開講箇所 法学部
科目名
倒産法 II

担当教員 山本 研
学期曜日時限 秋学期  木5時限
科目区分 民事関連科目 配当年次 3年以上 単位数 2
使用教室 8-308 キャンパス 早稲田
科目キー 1200004686 科目クラスコード 01
授業で使用する言語 日本語
  コース・コード LAWB331L
大分野名称 法学
中分野名称 民事法
小分野名称 民事手続法
レベル 上級レベル 授業形態 講義

シラバス情報

最終更新日時:2019/03/02 10:37:15

副題 再建型倒産手続の全体構造を理解する-民事再生手続を中心としてー
授業概要  今日では、テレビや新聞でも「倒産」・「破産」という言葉が氾濫し、かつては特別な現象として受け止められていた「倒産」が、日常的な経済現象となるにいたっている。いうまでもなく、「債務は弁済しなければならない(=借りた金は返さなければならない)」というのは、法の世界のみならず社会一般においても当然のことと考えられている。しかし、倒産・破産というのは、まさにこの借りた金を返せなくなった非常事態であり、そのような非常事態を放置したのであれば、経済的のみならず法的にも様々な混乱状態を招来することになる。そこで、債務者がそのような状態に陥った場合には、それまでの財産関係や債権者との法律関係について、公平で秩序だった処理を行うための法的制度が必要となる。法はそのための手続として、破産手続・特別清算手続・会社更生手続・民事再生手続の四種の手続を設けている。これらのうち、債務者の財産関係の解体・清算を行う手続を清算型の倒産手続、債務者の従前の財産関係・契約関係を維持しつつ、一定の変容を加え、債務者の事業や経済生活の再建を図る手続を再建型の倒産手続という。本講(「倒産法II」)においては、これらのうち再建型の倒産手続である民事再生手続を中心的に取り上げ、適宜、倒産法Iで学んだ清算型の破産手続と対比しつつ、その手続構造および、個別の問題点につき扱うこととする。
授業の到達目標  再建型の倒産処理手続の全体構造についての基本的理解をはかるとともに、倒産の局面において債権者の権利や従前の契約関係等がどのように取り扱われるか(どのように変容されるか)を学ぶことを通じ、既習の民事実体法の知識につきより深い理解を得ることを目的とする。
授業計画
1:
第1回 ガイダンス&導入-倒産現象と倒産処理法
講義全体の流れとしては、まず最初に各種の倒産処理手続の全体像・相互の関係につき明らかにした上で、再建型の民事再生手続を中心に、手続の流れに沿って個別的問題を取り上げて検討していく。
各回の講義計画については以下の通り予定している。
2:
第2回 各種の倒産処理手続(1)
破産手続・(特別清算手続)・民事再生手続・会社更生手続の概要と特徴、および手続相互の関係について扱います。
3:
第3回 各種の倒産処理手続(2)
破産手続・(特別清算手続)・民事再生手続・会社更生手続の概要と特徴、および手続相互の関係について扱います。
4:
第4回 倒産手続の開始・手続開始前の保全処分-民事再生手続を中心として
民事再生手続を中心に、倒産手続の開始申立てから開始決定までの手続と手続開始要件について扱います。
また、手続開始前の保全処分についてもあわせて扱います。
5:
第5回 再生手続開始の効力
再生手続開始の効力について扱います。
6:
第6回 再生手続の機関
監督委員、債権者説明会を中心に、再生手続の機関について扱います。
7:
第7回 再生債務者に対する債権-再生債権・共益債権等
再生債権を中心に、そのほか、共益債権、一般優先債権、開始後債権の類型、および再生手続における処遇について扱います。
8:
第8回 再生手続における担保権の処遇
再生手続における担保権者の処遇について扱います。
また、担保権消滅請求制度については、破産手続・会社更生手続における制度と対比しながら扱います。
9:
第9回 未履行の契約関係の処理(1)-概論
再生手続開始時において、双方の義務が履行されていない契約関係の処理について、まずは原則的な処理方法である
民事再生法49条に従った処理について扱います。
10:
第10回 未履行の契約関係の処理-各論:賃貸借契約・請負契約の処理を中心として
再生手続開始時において双方未履行の、賃貸借契約および請負契約の処理をめぐる問題について扱います。
また、賃貸借契約との関係で、敷金返還請求権の保護のあり方について破産手続と対比しながら扱います。
11:
第11回 相殺権
民事再生手続における相殺権の緩和と制約について扱います。
12:
第12回 否認権
財産減少行為を対象とする詐害行為否認と、偏頗行為を対象とする偏頗行為否認について扱います。
13:
第13回 再生計画
再生計画の内容、および、再生計画の提出・決議・認可について扱います。
14:
第14回 再生計画の遂行と履行の確保・再生手続の終了
再生計画の履行確保手段、および、再生手続の終了形態について扱います。
15:
第15回 講義のまとめ
講義全体のまとめを行います。
教科書  松下淳一『民事再生法入門[第2版]』(有斐閣、2014)
※授業においては、適宜レジュメ・資料を配付します。
参考文献 ※倒産処理制度の全体像を把握するための簡易なテキストとしては、山本和彦『倒産処理法入門[第5版]』(有斐閣、2018)が有益です。
※また、授業で取り上げる判例について詳しく勉強したい場合には、伊藤眞=松下淳一編『倒産判例百選[第5版]』別冊ジュリスト216号(2013、有斐閣)を参照してください。
成績評価方法  試験期間中に期末試験を実施します。試験の成績に基づき、授業で扱った内容全般についての理解度を評価します。なお、受講者の人数にもよるが、受講者数が比較的少数の場合には授業時における質疑応答の内容もプラス要素として成績評価に加味することもあり得ます。
備考・関連URL  講義においては条文を適宜参照しますので、必ず最新の六法を持参してくだい。

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