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シラバス詳細照会

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授業情報

開講年度 2019年度 開講箇所 教育学部
科目名
国語表現論 B

担当教員 町田 守弘
学期曜日時限 通年  水2時限
科目区分 国語国文学科その他/広域選択 配当年次 2年以上 単位数 4
使用教室 16-308 キャンパス 早稲田
科目キー 1502006150 科目クラスコード 02
授業で使用する言語 日本語
  コース・コード EDUX313L
大分野名称 教育学
中分野名称 教育学
小分野名称 教科教育学
レベル 上級レベル 授業形態 講義

シラバス情報

最終更新日時:2019/03/01 16:07:34

副題 「国語表現」の教材開発と授業開発
授業概要

 本年度は「『国語表現』の教材開発と授業開発」というテーマを掲げて,「国語表現」の授業そのものをテクストとした研究を展開する。この科目の教職に準じた科目としての位置付けに配慮して,国語教育の視座から「国語表現」を考えることにしたい。

 まずは身近な場所から「国語表現」の素材を開拓して,その教材化を目指す。授業は担当者からの様々な事例提供から出発する。「国語表現論」という科目の名称からは,「作文」や「小論文」などの活動を想起しがちだが,この授業ではそのようなパターン化された発想にとらわれずに,身近な表現の現場に目を向けることにしたい。ことばによる表現という範疇のみに留まることなく,例えばマンガ,アニメーション,映画,音楽,ゲーム,テレビドラマ,お笑い,SNSなどの表現を取り上げて,ことばとの接点を探りながら「国語表現」の教材を開発する。一つのテーマを継続して深く追求するという方向ではなく,原則として一時間に一つの研究テーマを扱う予定である。
 国語教育における教材は,常に授業と不可分の関係にある。教材開発を目指すことは,そのまま授業の開発にもつながってくる。表現に対する学習者の興味・関心を喚起しつつ,表現に向かう意志に働きかける教材開発,そして授業開発を試みたい。学校文化からは排除されがちなサブカルチャーを「境界線上の教材」として捉えつつ,その扱い方を検討することによって,国語教育特に表現領域の学びの新たな可能性に迫ることができれば幸いである。
 授業は担当者の講義による一方向的な授業ではなく,受講者とのインタラクティブ(双方向的)なコミュニケーションによって展開する。したがって,あらかじめ結論を持ち込むのではなく,常に受講者との対話を通して問題解決を目指す。年間を通して,徹底した受講者参加型の授業を試みる予定である。受講者には,常に主体的に授業に参画して,表現に対する自らの問題意識を喚起することを期待する。

 春学期は担当者からの教材開発・授業開発の実例を紹介する。それを踏まえて,春学期末のレポートでは受講者からの具体的な教材開発・授業開発の提案が課題となる。秋学期の授業では,個々のメンバーの研究成果を研究発表という形式を通して共有したうえで,新たな課題に向き合うことにしたい。秋学期末のレポートにおいては,研究発表の総括として,新たな教材開発の可能性に言及したうえで,授業開発の工夫を論じていただくことになる。
 毎授業時間ごとに,「授業レポート」と称するプリントを配布し,受講者の考えたことなどを記入して提出していただく。授業中に「書く」という国語表現の活動を自然な形で実施し,表現力の向上にも資する授業を目指すことにしたい。

授業の到達目標  年間の授業を通しての到達目標は,まず国語科の科目および領域としての「国語表現」の特質を的確にとらえることにある。そのうえで、「国語表現」にふさわしい教材を発掘して,表現に関わる素材の教材化ができるようにすること,そして発掘した教材を用いた「国語表現」の授業が構想できるようにすることが,主な到達目標となる。加えて,授業を通して受講者の表現力を伸ばすことも,重要な目標である。
事前・事後学習の内容  授業で配布する「研究資料」は,時間の関係から授業中にすべて参照することは困難である。ついては,授業の後で必ずすべての資料に目を通すように心がけていただきたい。なお毎時間過去3回分の配布資料を用意するので,事情で欠席の場合には資料のみ受領して,参照していただきたい。必要に応じて,教科書の関連箇所に目を通して授業に臨まれることを期待する。秋学期の授業で研究発表を担当する際には,あらかじめレジュメを用意する。レジュメは原則として,A4サイズ横書きとし,履修者と担当者分の部数を印刷し,2枚以上になる場合には必ず左肩を綴じること。また最初に発表年月日と氏名を明記することを徹底していただきたい。
 春学期・秋学期ともに学期末にレポートの課題を課することになる。課題には余裕を持って取り組むことを期待している。
授業計画

[第 1回] 授業内容に関するオリエンテーション
[第 2回] 絵・図から構想する国語表現―佐藤雅彦の表現に学ぶ
[第 3回] 宮崎アニメの映像と音楽から立ち上がる国語表現―「言語化能力」の育成のために
[第 4回] マンガ教材の可能性―つげ義春を味わう

[第 5回] アニメーションを読む―個人・グループ・クラスレベルの読みの交流を通して
[第 6回] アニメーションの映像とことば―「君の名は。」のアニメと小説を通して
[第 7回] メディア・リテラシーと国語表現―あるゲームを通して考える
[第 8回] 絵から生まれる物語―中国の看図作文に学ぶ
[第 9回] 映画と国語表現―「ファンタジーの文法」に即して

[第10回] 音楽と国語表現―歌詞の可能性を探る
[第11回] テレビドラマと国語表現―テレビドラマのノベライズを通して
[第12回] 語彙の学びと国語表現―ワードハンティングその他の工夫
[第13回] テレビゲームと国語表現―サウンドノベルを生かすために
[第14回] SNSと国語表現―「ケータイ・スマホ作文」そしてTwitter・Lineの活用
[第15回] 春学期授業の総括と後期の研究発表に関する説明
[第16回] 新学習指導要領と国語表現―高等学校の「国語表現」について
[第17回] 国語表現における「境界線上の教材」の可能性とそれを生かした授業構想
[第18回] 受講者の研究発表と発表に基づく研究協議(第1回)―絵・写真の教材化と授業構想
[第19回] 受講者の研究発表と発表に基づく研究協議(第2回)―マンガの教材化と授業構想
[第20回] 受講者の研究発表と発表に基づく研究協議(第3回)―アニメーションの教材化と授業構想
[第21回] 受講者の研究発表と発表に基づく研究協議(第4回)―映画の教材化と授業構想
[第22回] 受講者の研究発表と発表に基づく研究協議(第5回)―音楽の教材化と授業構想
[第23回] 受講者の研究発表と発表に基づく研究協議(第6回)―CMの教材化と授業構想
[第24回] 受講者の研究発表と発表に基づく研究協議(第7回)―テレビゲームの教材化と授業構想
[第25回] 受講者の研究発表と発表に基づく研究協議(第8回)―SNSの教材化と授業構想
[第26回] 受講者の研究発表と発表に基づく研究協議(第9回)―その他の素材(言語テキスト)の教材化と授業構想
[第27回] 受講者の研究発表と発表に基づく研究協議(第10回)―その他の素材(映像テキスト)の教材化と授業構想
[第28回] 研究発表の総括と課題の確認
[第29回] 特別講師(表現に関わる専門家)を招いての講義と質疑応答
[第30回] 年間の授業の総括

教科書 町田守弘『「サブカル×国語」で読解力を育む』(岩波書店)
教科書は原則として毎時間持参していただきたい。
その他,授業で毎時間配布するプリントを教材として使用する。他の文献に関しては,授業中に適宜紹介する。
参考文献 町田守弘『国語科の教材・授業開発論―魅力ある言語活動のイノベーション』(東洋館出版社)
町田守弘編『明日の授業をどう創るか―学習者の「いま、ここ」を見つめる国語教育』(三省堂)
その他,授業中に適宜紹介する。
成績評価方法
割合 評価基準
レポート: 30% 春学期と秋学期にまとめのレポートを提出する。レポートは主に以下のような基準で評価する。
1. 研究テーマに即して効果的な教材を開発することができたか。
2. その教材を用いた効果的な授業を提案することができたか。
3. レポートの作成要領に従って,自身の考えをしかりと論述することができたか。
平常点評価: 60% 毎時間提出する「授業レポート」および授業中の発表その他を総合的に評価する。具体的な評価基準は以下の通りである。
1. 授業で提示された課題について的確に受け止め,自身の考え方をしっかりとまとめているか。
2. グループやクラスで定期された見解をよく理解して,適切にまとめているか。
3. 自身の考えや創作した内容を,積極的に発表できたか。
その他: 10% 秋学期に研究発表を担当した場合はその内容を評価する。担当しない場合には平常点評価を70%とする。研究発表の主な評価基準は以下の通りである。
1. 発表の内容をもとにして,効果的なレジュメを作成することができたか。
2. レジュメに即して効果的な発表をすることができたか。
備考・関連URL

 この授業では授業中の「出来事」を重視するので,可能な限り出席して毎時間の「授業レポート」をしっかりとまとめてほしい。遅刻は厳禁とし,春学期・秋学期ともに2/3以上の出席をぜひ心がけていただきたい。それが単位認定の必要条件となる。授業中の私語,居眠りや読書,スマートフォンのSNS利用など,公共および授業時のモラルを逸脱するような行為がないように,受講者各自の自覚と配慮を期待するものである。特に受講者の発表の際には,集中して授業に参加するようにしたい。また例年遅刻が目立つので,遅刻をしないように留意していただきたい。特に遅刻に対しては厳しく対応する。安易に「遅延証明書」を提出しないように配慮してたいただきたい。2回の遅刻で欠席1回,また30分以上の遅刻は欠席扱いとするので,どうか注意されたい。ここ数年遅刻者が多くて授業の進行に支障があることからの措置として,ご理解をいただければ幸いである。

 必要に応じて「コースナビ」も使用する。また春・秋学期ともに関連する業界で活躍する専門家を特別講師として招聘し,講話を依頼する予定である。

 年間を通して,新しい国語教育の可能性を探る試みを展開する。受講者の意欲的な参画を期待する。

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