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シラバス詳細照会

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授業情報

開講年度 2019年度 開講箇所 教育学部
科目名
公共市民学II-2(記憶と記録)

担当教員 伊藤 守/近藤 孝弘
学期曜日時限 秋学期  月3時限
科目区分 社会科公共市民学専修 配当年次 1年以上 単位数 2
使用教室 16-106 キャンパス 早稲田
科目キー 1504030005 科目クラスコード 01
授業で使用する言語 日本語
  コース・コード GSSA111L
大分野名称 総合社会科学
中分野名称 総合社会科学
小分野名称 社会科学の今日的課題
レベル 初級レベル(入門・導入) 授業形態 講義

シラバス情報

最終更新日時:2019/03/01 16:07:34

副題 記録と記憶をめぐる公共的課題
授業概要

わたしたちは、家族や友人、生活する地域、学校や職場等に関する様々な記憶を辿りながら、生活を営んでいる。こうした個人的な記憶と「私」のアイデンティティ(「私」が何者であるか?という問い)は深く結びついている。しかし、記憶とは、こうした個人的な記憶にとどまらない。たとえば、1964年の東京オリンピックを直接体験していないにもかかわらず、テレビや映画が伝えた当時の映像を通して戦後の日本の重要な出来事としてオリンピックを思い起こすことができるだろう。しかもそれは「あなた」個人の記憶としてではなく、多くの人が共有する「集合的記憶」として存在している。

 これまで、伝記や小説、記念碑・記念館、そして映像を介して、世代を超えた、あるいは民族の、国民国家の歴史として「語り」つがれてきたこうした「集合的記憶」は、市民としてどう過去に向き合い、いかに現代社会を認識するのか、という問題と深いつながりをもつ。

 本講義では、具体的な事例を挙げながら、どのように「集合的記憶」が編成されてきたのか、それはどのような機能を果たしているのか、多角的に検討を加える。

授業の到達目標 ・市民として社会認識を考えるうえで記憶の問題が重要であることを認識する。

・誰もがもっている社会認識像を対象化して捉え直す能力を身に着ける。
事前・事後学習の内容 事前にプリントを配布して事前学習に努めるようにする。
授業計画
1:
第1回 記憶の媒体ー伝説、歴史、記念碑、建築物
記憶を形成する様々な媒体について説明し、この講義の概要を述べる。
2:
第2回 個人の記憶と集団の記憶ー世代や民族など
記憶は個人のプライベートな記憶にとどまらず、世代の共通した記憶、ある集団の構成員が共有する記憶など、集合的記憶もあることを述べる。
3:
第3回 記憶をめぐる政治的課題と政策(1)
集合的記憶を考える場合に重要なのは、ある集団が過去をどう向き合ってきたのか、今後どう向き合っていけばよいのか、そのことを自らの問題として考えることである。ここではドイツにおける「歴史政策」を中心にこの問題について講義する。
4:
第4回 記憶をめぐる政治的課題と政策(2)
第3回の講義で言及した課題について、比較の観点から、オーストリアを対象に考察する。
5:
第5回 東アジアにおける記憶をめぐる政治的課題
なぜ東アジアでは歴史をめぐる葛藤が絶えないのか,その原因を考える。
6:
第6回 記憶の媒体としての教科書
ヨーロッパを中心に,歴史教科書の記述をめぐって続けられてきた国際協力の試みを概観する。
7:
第7回 記憶の媒体としての映像とミュージアム
ヨーロッパと東アジアにおける映像作品とミュージアムにおける過去の表象の変化を概観・比較する。
8:
第8回 日本におけるメディアと集合的記憶(1)
戦後の広島の表象の変遷を対象に、集合的記憶の抑圧について考える。
9:
第9回 日本におけるメディアと集合的記憶(2)
第4回の講義を踏まえつつ、現在でも大きな問題として繰り返し語られる戦後の日韓(朝鮮)関係について考察する。
10:
第10回 日本におけるメディアと集合的記憶(3)
60年代に高度成長をめぐる記憶はどのように作られてきたのかを考察する。
11:
第11回 日本におけるメディアと集合的記憶(4)
第10回の講義を踏まえながら、「技術大国」日本というイメージの形成過程について、テレビ番組やCMの検討を通じて考える。
12:
第12回 デジタルメディア時代の集合的記憶(1)
東日本大震災ならびに福島第一原子力発電所事故は大きな人的被害を与えた。その「記憶」はいまだ生々しいといえるが、一方でそうした「記憶」の忘却もすすんでいると言われる。この問題を通して、集合的記憶の編成の力学や、デジタルメディアが被災地の人々にとって地域や家族を記憶する媒体として多面的な役割をはたしていること等、多面的に現代の課題を考える。
13:
第13回 デジタルメディア時代の集合的記憶(2)
様々なアーカイブが構築され、その利用に関する議論が活発に行われている。公共的に「開かれた」アーカイブをどのように組織していくのか、その過程でいかなる問題が提起されいるか、を考える。
14:
第14回 デジタルメディア時代の集合的記憶(3)
デジタル技術によって膨大な量の文書、映像、音声が蓄積・保存され、過去から現在へ、そして未来へ、文化の伝承、文化の再生産の在り方が急速に変化しつつある。そこで提起される基本的な問題を集合的記憶の編成という視点から考える。
15:
第15回 全体総括ー教員と学生によるワークショップ
講義をふまえ、教員と学生が議論し理解を深めるワークショップを行う。
教科書 教科書の指定はおこなわない
参考文献 随時紹介する
成績評価方法
割合 評価基準
試験: 80% 定期試験を実施する
平常点評価: 20% 出席を重視する

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