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シラバス詳細照会

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授業情報

開講年度 2019年度 開講箇所 教育学部
科目名
グローバル社会論

担当教員 秋元 健太郎/門田 健一/北澤 裕/崎濱 紗奈
学期曜日時限 春学期  火4時限
科目区分 社会科公共市民学専修 配当年次 2年以上 単位数 2
使用教室 16-305 キャンパス 早稲田
科目キー 150403004B 科目クラスコード 01
授業で使用する言語 日本語
  コース・コード CMFC231L
大分野名称 複合領域
中分野名称 文化(比較文化・ジェンダー論・カルチュラルスタディーズ)
小分野名称 カルチュラルスタディーズ
レベル 中級レベル(発展・応用) 授業形態 講義

シラバス情報

最終更新日時:2019/03/01 16:07:34

授業概要

【グローバリゼーションの理論的検証】(門田健一)

グローバリゼーションを論じる主要な研究者の理論を検討し、グローバリゼーションの〈現在〉を分析する多様な視座の把握に努める。たとえば、マニュエル・カステルの議論を見ながら、フローの空間としてグローバリゼーションを捉える視角の意味を検討したり、サスキア・サッセンを参照としながら国家間関係とは異なる都市の新しい回路=地理学について分析する。また、ギデンズが唱える「第三の道」とネオリベラリズムの共約性についても検討した上で、〈移動〉をキーワードに総括的な議論を行う。

【生き方としてのグローバル化】(秋元健太郎)

 グローバル化と総称される資本主義・コミュニケーション・主体化のうごきを、クール・ジャパン、映画『トウキョウソナタ』、エグベルト・ジスモンチ、New Jazz、Oneohtrix Point Never、クリスチャン・スコットといった、その動きを人生として生きている人々の営みから、立体的にとらえていきます。みなさんが今生きているグローバル化という時代を具体的な作品をつうじて実感し、これから自分ならどう生きるかを考える機会にして下さい。


【グローバリゼーションと沖縄】(崎濱紗奈)

グローバリズムの時代における「境界」「分断」という問題について考察することを目指す。グローバリゼーションの進展によって、ヒト・モノ・カネの移動は増々ボーダーレス化している。反面、安全保障という文脈においては、国民国家体制はむしろ強化されていると言えるだろう。また、排外主義やアイデンティティ・ポリティクスの強化など、民族主義の再勃興という事態も世界各地で見られる。このように、一見相反する二つの事象が同時進行するのはなぜか。こうした問題を検討するため、本講義では、日本国内における具体的事例として、沖縄における軍事基地建設を考察の出発点とする。

授業の到達目標 門田:福祉国家の歴史的展開,およびグローバリゼーションのもとにおけるその変容を理解し、社会保障の新しいあり方について考察できるようになる。

秋元:グローバリゼーションを資本主義・メディア・人格形成から立体的にとらえ、これからその動きとどう対処するか、指針を立てる。

崎濱:グローバリゼーションの現状把握に努めるのみではなく、その来歴を歴史的・思想的に検討し、問題の背景に対する理解を深める。
授業計画
1:
福祉国家の歴史(門田)


2:
新自由主義の思想1:ハイエク『自由の条件』(門田)



3:
新自由主義の思想2:ハイエク『法と自由と立法』(門田)


4:
「第三の道」とその後(門田)


5:
まとめ・小テスト(門田)


6:
クール・ジャパン:グローバル化の現在(秋元)

現在、日本人が国を挙げて取り組むグローバル戦略が、どんな基盤の上で展開しているかを知り、資本のグローバル化・グローバルコミュニケーションの現在を知る。

7:
トウキョウソナタ:資本のグローバル化(秋元)

東日本大震災以前、スマートフォンの普及以前、日本人が資本主義のグローバル化をどうとらえ、どう対処しようとしていたかを知る。

8:
インファンシア(幼年期):情報メディア以前のグローバル・パーソン(秋元)

情報ネットワークの普及以前から、みずからの混血性を媒介に普遍的な音楽を追求してきたエグベルト・ジスモンチの試みから、普遍的人間になる方法に迫る。

9:
ミュータント(突然変異):視聴覚メディアの思春期(秋元)

情報メディアに幼少期から馴染んだ世代(New Jazz、Oneohtrix Point Never)が、近年、情報技術を用いて描き始めた同時代の可能性と危険性について学ぶ。

10:
ストレッチ・ミュージック:フロンティアとしての情報メディア(秋元)

アメリカにマイノリティとして生まれ、音楽を通して人類史的歴史を学びながら、情報メディアを新たな普遍的人間像を視覚的聴覚的に構築する空間として活用し、そうした人間像を生きはじめたクリスチャン・スコットの試みを見る。

11:
グローバリゼーションと沖縄:辺野古をめぐる現状(崎濱)

グローバリゼーションの進展によって、ボーダーレス化が進展しているはずなのに、なぜ、軍事基地の建設が進められているのか。軍事基地とは、国民国家を維持・強化する装置ではないのか。そもそもなぜ、沖縄に米軍基地が集中し、さらに増設されようとしているのか。これらの問いを手がかりに、初回では冷戦以後の東アジア秩序(冷戦体制の崩壊、グローバル帝国としての米国の登場)を概観する。

12:
グローバリゼーションと沖縄:冷戦と米軍基地(崎濱)

北朝鮮をめぐる対立・緊張に象徴されるように、東アジアにおいては、冷戦は未だ終結せず、ポスト・冷戦体制とも言うべき状況が持続している。第二次大戦後、この地域における冷戦構造は、どのように構築されたのか。第2回の講義では、東アジア地域における覇権強化という米軍の意図と、戦後民主主義の中で醸成された日本本土における基地反対運動とが交錯する中で、沖縄に米軍基地が集中するに至った経緯を検討する。

13:
グローバリゼーションと沖縄:帝国日本と沖縄①(崎濱)

第13回・14回の講義では、沖縄が米軍によって軍事要塞化される以前に、戦前、日本軍による軍事基地の建設が進められてきた経緯を考察する。第3回では、1930年代・40年代に焦点を当て、大東亜共栄圏建設の中で沖縄がどのように位置付けられてきたのかを検討する。

14:
グローバリゼーションと沖縄:帝国日本と沖縄②(崎濱)

14回では、大日本帝国の誕生と、その台頭について、琉球・沖縄との関係に着目しつつ検討する。また、併せて植民地台湾・朝鮮を比較検討する。これにより、帝国主義・植民地主義と、今日的グローバリゼーションの関係を探ることを目指す。

15:
グローバリゼーションと沖縄:グローバリゼーションの中の沖縄(崎濱)

全体のまとめを行う。初回で提起した問いに立ち返りつつ、グローバルな権力のあり方について批判的に考察する。

教科書 『グローバリゼーションとは何か:液状化する世界を読み解く』(2002)伊豫谷登士翁、平凡社新書
『T.A.Z:一時的自律ゾーン』(1997)ハキム・ベイ、インパクト出版会
参考文献 N・クライン『ブランドなんかいらない』はまの出版
M・カステル『都市・情報・グローバル経済』青木書店
S・サッセン『グローバリゼーションの時代』平凡社
A・ギデンズ『第三の道』日本経済新聞社
P・ギルロイ『ブラック・アトランティック』月曜社
成績評価方法 門田:レポート90%,講義内のリアクションペーパー10%。
秋元:講義内の聴講カード30%、レポート70%
崎濱:レポート100%

備考・関連URL

授業中にもさまざまな文献や映像を紹介する予定ですので,できる範囲でそれらのものに目を通しながら受講してくれるよう望みます。


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