シラバス情報
最終更新日時:2018/02/26 11:07:19
副題 |
20世紀科学表象と大衆社会 |
授業概要 |
20世紀は科学の時代である。同時に20世紀は大衆の時代である。 20世紀科学テクノロジーを総体として捉えるとき、従って「大衆が抱いた科学像」を欠かすわけにはゆかない。「ポピュラーサイエンス」とは大衆が獲得した科学イメージの謂である。それは「正確」であると同時に「分かりやすく」なくてはならなかった。これがポピュラーサイエンスの文法構造である。 講義では日本・アメリカ・ドイツの大衆向け科学雑誌を取り上げ、記事の表象分析を通じて「科学情報の時代」であった20世紀の言説の枠組みを明確にする。 |
授業の到達目標 |
アクチュアルな問題やテーマを多面的、複合的に考察する。この講義のテーマは「ポピュラーサイエンスにみる大衆の欲望」。ツールとしての各種日用品と、コンテンツとしての市民生活との関連を、ドイツを軸に、さらに日本、アメリカを対象としながら、テクノロジー史・大衆の誕生・都市型消費文化といった視点からディスクール分析する。
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事前・事後学習の内容 |
アクチュアルな問題やテーマを多面的、複合的に考察する。この講義のテーマは「ポピュラーサイエンスにみる大衆の欲望」。ツールとしての各種日用品と、コンテンツとしての市民生活との関連を、ドイツを軸に、さらに日本、アメリカを対象としながら、テクノロジー史・大衆の誕生・都市型消費文化といった視点からディスクール分析する。
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授業計画 |
1: |
第1回イントロダクション | 「科学情報の時代」20世紀の言説の枠組みを明確にする |
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2: |
第2回アメリカの科学雑誌の系譜 | "Popular Science"「科学情報の時代」20世紀の言説の枠組みを明確にする |
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3: |
第3回アメリカの科学雑誌の系譜 | "Popular Mechanics"「科学情報の時代」20世紀の言説の枠組みを明確にする |
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4: |
第4回アメリカの科学雑誌の系譜 | "Scientific American"「科学情報の時代」20世紀の言説の枠組みを明確にする |
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5: |
第5回アメリカの科学雑誌の系譜 | "Mechanix Illustrated"「科学情報の時代」20世紀の言説の枠組みを明確にする |
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6: |
第6回日本の科学雑誌の系譜 | 『科学知識』「科学情報の時代」20世紀の言説の枠組みを明確にする |
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7: |
第7回日本の科学雑誌の系譜 | 『科学画報』「科学情報の時代」20世紀の言説の枠組みを明確にする |
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8: |
第8回日本の科学雑誌の系譜 | 『日本の科学』「科学情報の時代」20世紀の言説の枠組みを明確にする |
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9: |
第9回ドイツの科学雑誌の系譜 | "Die Umschau in die Wissenschaft und Technik"「科学情報の時代」20世紀の言説の枠組みを明確にする |
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10: |
第10回ドイツの科学雑誌の系譜 | "Wissen und Fortschritt"「科学情報の時代」20世紀の言説の枠組みを明確にする |
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11: |
第11回ドイツの科学雑誌の系譜 | "Frohes Wissen"「科学情報の時代」20世紀の言説の枠組みを明確にする |
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12: |
第12回20世紀科学テクノロジーと大衆が抱いた科学像。情報処理編 | 「オフィスの原像」「科学情報の時代」20世紀の言説の枠組みを明確にする |
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13: |
第13回20世紀科学テクノロジーと大衆が抱いた科学像。交通機関編 | 「流線形の考古学」「科学情報の時代」20世紀の言説の枠組みを明確にする |
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14: |
第14回20世紀科学テクノロジーと大衆が抱いた科学像。身体表象編 | 「身体補完計画」「科学情報の時代」20世紀の言説の枠組みを明確にする |
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15: |
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教科書 |
特になし |
参考文献 |
原克『流線形の考古学』(講談社学術文庫)
『流線形シンドローム』(紀伊國屋書店)
『気分はサイボーグ』(角川学芸書店)
『美女と機械』(河出書房新社)
『アップルパイの時代』(岩波書店)
『身体補完計画』(青土社)
『白物家電の神話』(青土社)
『サラリーマン誕生物語』(講談社)
『OL誕生物語』(講談社)
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成績評価方法 |
割合 |
評価基準 |
試験: |
0%
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なし |
レポート: |
50%
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課題レポートの評価による |
平常点評価: |
50%
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毎回出席を取る |
その他: |
0%
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なし |
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