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シラバス詳細照会

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  • 講義要項やWebシラバスの記載内容は、登録された受講生の人数や理解度に応じて、授業開始後に変更となる可能性があります。

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授業情報

開講年度 2019年度 開講箇所 教育学部
科目名
複合文化学の建築物I

担当教員 高橋 順一/原 克/福田 育弘
学期曜日時限 春学期  月3時限
科目区分 複合文化学科A群 配当年次 1年以上 単位数 2
使用教室 14-402 キャンパス 早稲田
科目キー 1507005010 科目クラスコード 01
授業で使用する言語 日本語
  コース・コード CMFC181L
大分野名称 複合領域
中分野名称 文化(比較文化・ジェンダー論・カルチュラルスタディーズ)
小分野名称 その他
レベル 初級レベル(入門・導入) 授業形態 講義
  オープン科目

シラバス情報

最終更新日時:2019/03/01 16:07:34

副題 「知覚のメタモルフォーゼ ― 聞こえ方や見え方,味わい方や感じ方にも歴史がある ―」
授業概要

 「建築物4」のテーマは「知覚のメタモルフォーゼ―聞こえ方や見え方,味わい方や感じ方にも歴史がある―」です。
【注意:この科目の名称がふくむ「建築物」というのは、教員が研究によって構築した研究成果をさす比喩的な表現です。いわゆる「建築学」や「建築史」を学ぶ科目ではないので、履修の際には注意してください。】

 講義タイトルにある「メタモルフォーゼ」とは,ギリシャ語の「メタモルフォーシス」を語源とするドイツ語で,もともと生物学の「変態」を意味した語ですが、そこから一般的に「変容、変身、転生」を意味するようになりました。

 では,なぜ」「知覚の」メタモルフォーゼなのでしょうか。

 それは,私たちは知覚によって外界を認識していますが,その知覚自体も,時代によって,社会によって,変化しているからです。
 もし,中世の日本人が今の東京にやってきたら,高層ビルや携帯電話がいったいなんであるかただしくは認識できないでしょう。また,私たちが『源氏物語』の昔にタイムスリップしたら,きっとその匂いに参ってしまうかもしれません。当時お風呂に毎日はいる習慣はなく,貴族の女性が一年に何度か髪の毛を洗うのは家をあげての一大事でした。だからそう,毎日お香をたきしめていたのです。しかも,畳も障子もない吹き抜けの寝殿作りで,布団もなく着ていた着物を掛けただけで寝るのですから,寒さに震えてしまうことでしょう。
 そうです。嗅覚や触覚をはじめ,私たちの知覚も時代により変化しているのです。
 さらに,知覚は同じ時代でも文化が違えば異なります。魚を焼く匂いは,私たち日本人の食欲を誘いますが,これをパリやニューヨークのマンションでやったら周りから苦情がくること間違いなしです。
 いや,同じ日本でも,ハードロックの激しい音は,ある年代の人々には騒音でしかありませんし,逆にクラッシク音楽は別の人々には眠気しかもたらしません。
 この講義では,そうした聞こえ方や見え方,味わい方や記憶の仕方にも多様な変遷の歴史があることを以下の3つの問題系によってたどっていきます。
 1.「メディアとしての味覚 ―食卓の変容から」(福田育弘
 2.「科学表象の変容過程と世界認識 ―「流線形」イメージの表象分析」(原克)
 3.「記憶と身体の哲学/政治学」 (高橋順一)
 みなさんの知覚にうったえかける授業にしたいと思っています。

*(注) なお、講座全体のとりまとめは、福田が行います。

授業の到達目標  文化現象の分析を、知覚というテーマで学びます。
 複合文化学的思考の楽しさ・幅広さを知ってほしいと思います。
授業計画

4/8 [ 1] (福田)ガイダンスと導入

4/15 [ 2] (福田)メディアとしての味覚食卓の変容から 1 料理は変えられても、食べ方はそう変えられない 時間を食べる、空間を食べる

4/22 [ 3] (福田)メディアとしての味覚食卓の変容から 2 食卓での分配と共有を考える どうやって人と食べるか

5/6  [ 4] (福田)メディアとしての味覚食卓の変容から 食卓にアルコール飲料は欠かせない 食べながら飲むか、飲みながら食べる
5/13 [ 5] (福田)メディアとしての味覚食卓の変容から 4 グローバリゼーションを背景にした日本人の飲食行動の変遷

5/20 [ 6] (福田)メディアとしての味覚食卓の変容から 5 日本人はどのように飲食を表現してきたか 抑制から洗練をへて氾濫へ

5/27 [7(原) 科学表象の変容過程と世界認識「流線形」イメージの表象分析 1  20世紀メディア環境における科学イメージ

6/3  [8] (原) 科学表象の変容過程と世界認識「流線形」イメージの表象分析物理学概念としての流線形

6/10 [9(原) 科学表象の変容過程と世界認識「流線形」イメージの表象分析表象領域の拡大プロセス

6/17[10] (原) 科学表象の変容過程と世界認識「流線形」イメージの表象分析 4 科学イメージの解釈学

6/25 [11] (高橋) 記憶と身体の哲学/政治学 1 修辞学・弁論術・記憶術(アリストテレス、フランシス・イェーツの『記憶術』を手掛かりに)
7/1 [
12] (高橋)  記憶と身体の哲学/政治学 2 近代-記憶と身体の扼殺(デカルト、カント)
7/8 [
13] (高橋)  記憶と身体の哲学/政治学 3 記憶の再生と身体の復権(ベルクソン、フッサール)

7/15 [
14] (高橋) 記憶と身体の哲学/政治学 4 証言の思想(アウシュヴィッツの哲学)

7/22 [
15]
高橋、原、福田 総括と展開 3人の教員によるシンポジウム(予定)

教科書 福田育弘 『「飲食」というレッスン』、三修社、2007。
原克 とくになし。
高橋順一 とくになし。
参考文献 福田育弘 毎回の講義で、講義に関係のある文献を、短い解説つきの「参考文献」リストで明示します。
原克 講義で指示します。
高橋順一 講義でも指示しますが、とりあえず参考書としてフランシス・イェーツ『記憶術』(水声社)、マーシャル・マクルーハン『グーテンベルクの銀河系』(みすず書房)、アンリ・ベルクソン『物質と記憶』(岩波文庫)、エドムント・フッサール『ヨーロッパ諸学の危機と超越論的現象学』(中公文庫)、メルロー=ポンティ『知覚の現象学』(みすず書房)、ミシェル・アンリ『身体の哲学と現象学』(法政大学出版局)、クロード・ランズマン『ショアー』(作品社)、高橋哲哉『記憶論』(岩波書店)などを挙げておきます。
成績評価方法
割合 評価基準
レポート: 40% レポートは各科目を担当する3人の教員がひとつずつ課題を出します。 ★ どれかひとつの課題を選び、レポートを提出してください。★ この《レポート点》は40点満点です。課題は一つだけ提出してください。3名の教員のテーマおよび形式・提出方法等は、6月末にコースナヴィでいっせいに告知します。3名のレポート提出の締め切りも同じ日(7月末日を予定)とします。
平常点評価: 60% 3人の担当教員は、出席点・平常点・小課題点などをそれぞれ考慮し、ひとりもち点20点満点で《担当教員点》をつけます。教員が3 人いるので、《担当教員点》の合計は20×3=60点となります。なお、「小課題」の内容は、毎回書かせる感想・4回全体の感想・その都度の小テストなど、教員によって異なります。各教員が《教員担当点》をどういうふうにつけるかは、各教員が講義でアナウンスします。
★☆★ なお、各教員の《担当教員点》の3つのうちに1つでも「0点」がある場合、あるいはレポートを提出しない場合、いずれの場合も単位は取得できず、「不可」(FないしG)となるので、十二分に留意してください。★☆★
備考・関連URL
講座全体の問題や日程等で福田への連絡が必要な場合は、コースナヴィの通知機能か、福田個人のアドレスにメールを送ってください。福田のメールアドレス:ikuhirodf@waseda.jp

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