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シラバス詳細照会

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  • 講義要項やWebシラバスの記載内容は、登録された受講生の人数や理解度に応じて、授業開始後に変更となる可能性があります。

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授業情報

開講年度 2018年度 開講箇所 文化構想学部
科目名
近代日本の思想空間

2-1_【文構・文学_合併】

担当教員 熊谷 征一郎
学期曜日時限 秋学期  火6時限
科目区分 講義 配当年次 1年以上 単位数 2
使用教室 31-208 キャンパス 戸山
科目キー 2321520055 科目クラスコード 01
授業で使用する言語 日本語
  コース・コード PHLV181L
大分野名称 哲学
中分野名称 その他 哲学
小分野名称 その他
レベル 初級レベル(入門・導入) 授業形態 講義
  オープン科目

シラバス情報

最終更新日時:2018/03/01 16:55:23

副題 西田幾多郎、九鬼周造、和辻哲郎、三木清、田辺元、鈴木大拙の哲学
授業概要  ■本講義は、入門者向けです。
 「日本の哲学がどんなものか、ちょっとかじってみよう」という方、大歓迎です。
 できるだけ例をとおして具体的に解説します。
 予備知識はいりません。

 ■明治時代以降、西洋の哲学が本格的に日本に入ってきました。
 そのような中、明治から昭和にかけて、西洋の哲学者から影響を受けつつ、独特な思索をした日本の哲学者たちがいました。
 本講義では、日本の哲学者たちが何を考えたのか、そのポイントを解説します。
 (日本の哲学者に影響をあたえた西洋の哲学者の思想も、適宜、参照します。)

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 ■日本で最初の独創的な哲学者と目される人は、西田幾多郎です。
 西田の思想は多岐にわたりますが、本講義では、以下の思想を解説します。
 ★「意志と身体運動」、「自由意志」、「脳と心」、「夢(幻覚)と現実との区別のしかた」、「時間」、「植物と動物と人間との違い」、「知覚」、「無意識」、「自己意識」、「睡眠と意識の連続」、「因果関係」(など)についての思想

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 ■西田とともに有名な哲学者として、九鬼周造、和辻哲郎、田辺元がいます。
 本講義では、以下の思想を解説します。
 ★九鬼の「偶然」についての哲学、「いき」についての思想(一種の恋愛論)
 ★和辻の芸術論(文化論)、人間観、風土論(環境論)
 ★田辺の社会論、死についての思想

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 ■西田の有名な弟子として、三木清がいます。
 本講義では、
 ★三木の技術論
 を紹介します。

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 ■西田の若いころからの友人で、世界的に有名な仏教学者として、鈴木大拙がいます。
 本講義では、
 ★大拙の「無心」についての思想
 を解説します。

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 ■本講義では、日本の哲学についての基礎的な教養を身につけてもらいます。
 また、みなさん自身が、人間の本質(など)について、柔軟で独創的な発想力をもって考えるうえでの「サンプル」ないし「叩き台」を提供します。
授業の到達目標  近代日本の哲学者たちの考えたことを、例をとおして「具体的に」理解する。
 そして、それに対して(肯定的にであれ、批判的にであれ)自分なりに考えてみる。
事前・事後学習の内容  特になし
授業計画
1:
第1回 オリエンテーション
本講義の概要、成績評価方法などについて説明します。
2:
第2回 九鬼周造(1)
近年、研究が盛んになってきている日本の哲学者として、九鬼周造がいる。
本講義では、九鬼の哲学のなかでも「いき」についての思想と、「偶然」についての哲学をとりあげる。
「いき」についての思想は、一種の恋愛論である。
「いき」とは、束縛されない「自由なる浮気心」である。
まずは、「いき」とは何かについて、詳細に解説する。
3:
第3回 九鬼周造(2)
いきな「顔」・「目つき」・「身体表現」・「服装」・「化粧」・「味」・「絵画」・「模様」・「色彩」・「照明」とはどのようなものか、解説する。
4:
第4回 九鬼周造(3)
九鬼の「偶然」についての哲学をとりあげる。
九鬼は、「偶然」と一口に言っても、いくつかの種類があると言う。
まずは、九鬼が挙げる1種類目、2種類目の偶然を解説する。
キーワードは、「目的」、「因果関係」である。
また九鬼は、「偶然」は、算数で習うような「確率」とは違うと考える。
この点についても解説する。
5:
第5回 九鬼周造(4)
九鬼が力点をおくのは、3-5種類目の偶然である。
キーワードは、「めぐり合わせ」、「可能性」、「本質」である。
九鬼は、偶然の感情は、「驚嘆」だと言う。この点についても解説する。
6:
第6回 和辻哲郎(1)
和辻の芸術論(文化論)を紹介する。
そこに見られる和辻の感性は、高く評価されることが多い。
和辻は「埴輪」を美術品として見る。
そして埴輪を、縄文時代の「土偶」等と対比しながら、それぞれの特徴や魅力を語る。
まずはこれを解説する。
7:
第7回 和辻哲郎(2)
和辻は、「仮面」に不思議な力を見いだす。
和辻が特に注目するのは「能面」である。
また、和辻は「人形劇」および「城郭」の特徴や魅力も語る。
これらについて解説する。
8:
第8回 西田幾多郎(1)
まず、西田が哲学の出発点をどこに見いだしたかについて解説する。
9:
第9回 西田幾多郎(2)
「知覚」についての西田の考えを解説する。
キーワードは、「記憶」、「個性」、「相貌」等である。
「夢(幻覚)と現実とを区別するしかた」についての思想も解説する。
10:
第10回 西田幾多郎(3)
「意志と身体運動との関係」や、「因果関係」についての西田の思想を解説する。
11:
第11回 西田幾多郎(4)
「脳と意識現象」、「自由意志」、「無意識」、「睡眠と意識の連続」、「植物と動物と人間との違い」、「時間(空間)」、「自己意識」についての西田の思想をとりあげる。
とりわけ西田の「自由意志」論は、常識的な考えかたとは大きく異なる。
その特徴を解説したい。
12:
第12回 三木清
西田の有名な弟子の1人として、三木清がいる。
三木の思想のなかでも、注目されるのは、「技術論」である。
それを紹介したい。
13:
第13回 田辺元
田辺は、九鬼と同様に、近年、注目されている哲学者である。
田辺の思想のなかでも、とりわけ有名なのは、個人と社会の関係についての思想である。
また、田辺の「死」についての思想もしばしばとりあげられる。
それらを解説したい。
14:
第14回 鈴木大拙
鈴木大拙は、世界的に有名な仏教学者である。
大拙は、西田と同級生であり、生涯の友人であった。
大拙の思想には、西田からの影響もある。
本講義では、とりわけ「無心」をめぐる大拙の思想を紹介する。
15:
第15回 和辻哲郎(3)
和辻哲郎は、「和辻倫理学」と呼ばれる壮大な体系をつくったことで有名である。
本講義では、そのベースにある基本的な「人間観」をとりあげる。
また、和辻は『風土』という著作のなかで、「環境」と人間との関係について思索している。
それも解説する。
教科書  なし
参考文献  授業中に適宜、紹介します。
成績評価方法
割合 評価基準
試験: 0%  
レポート: 50%  ■やや短めのレポートを1本、書いてもらいます。

 ■レポートの課題は、「講義でとりあげた内容について、自分の考えを述べよ」です。

 ■レポートでは、次の3点を見ます。
 【1】 自分なりに考えているか
 【2】 レポートの読み手が誤解しないように、的確に書けているか
 【3】 レポートの読み手が「もっともだ」と思うくらいに、「説得力」をもって論じているか
平常点評価: 50%  ■1回だけ、授業内容について「コメント」(感想、質問、意見など)を提出してもらいます。

 ■なるべく欠席しないようにしてください。
その他: 0%  
備考・関連URL  「コメント」で書いた質問には、次回の授業の冒頭で、回答あるいは補足説明をします。

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