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シラバス詳細照会

シラバス詳細照会

  • 講義要項やWebシラバスの記載内容は、登録された受講生の人数や理解度に応じて、授業開始後に変更となる可能性があります。

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授業情報

開講年度 2018年度 開講箇所 文化構想学部
科目名
複合文化論系演習(日本の美意識)

担当教員 陣野 英則
学期曜日時限 春学期  金5時限
科目区分 専門演習(複合) 配当年次 2年以上 単位数 2
使用教室 31-204 キャンパス 戸山
科目キー 2331525006 科目クラスコード 01
授業で使用する言語 日本語
  コース・コード CMFC281S
大分野名称 複合領域
中分野名称 文化(比較文化・ジェンダー論・カルチュラルスタディーズ)
小分野名称 その他
レベル 中級レベル(発展・応用) 授業形態 演習/ゼミ

シラバス情報

最終更新日時:2018/03/01 16:55:23

副題 日本の古典文化における「美」の観念
授業概要  「みやび」「もののあはれ」「幽玄」「わび」「さび」など、日本独自の「美」をあらわす(といわれる)言葉がある。それぞれの観念を皆さんはうまく説明することができるだろうか。おそらく相当に困難であろう。また、そもそも、日本独自の「美」が遠い昔からあったといえるのか。 たとえば、十世紀初頭の『古今和歌集』の仮名序と真名序には、美的な理想めいたことが書かれてある。しかし、それらは中国古典(『毛詩』大序など)にほとんど依拠しているところが多い。一方で、抽象的な「美」もしくは「美意識」をあらわす和語は、平安時代中期あたりまで見いだしがたい。「みやび」という古語は存在しても、それは理念とよべるものではなかった。したがって、『伊勢物語』が抽象的な理念としての「みやび」を意識して創造されたなどということはありえない。『源氏物語』の「もののあはれ」にしても、近世の本居宣長が『源氏物語』「蛍」巻の物語論をもとに生み出した理念である。『源氏物語』の時代にそんな理念があったわけではない。
 一方、中世以降の日本で用いられるようになった「幽玄」「わび」「さび」などは、抽象度の高い美的観念たりえているだろう。ただし、用いられるコンテクストによってその観念の内実は相当にひらきがある。個々の用例にあたってみると、簡単にはとらえにくいことがわかってくる。
 この授業では、上記のようないくつかの問題点を確認した上で、「美」に関わる理念がどのようにしてつくりだされたのかということをさまざま考えてみたい。あわせて、そうした理念がつくりだされる以前の「美」的なもののありかについても考えてもらいたいとおもう。
 受講者には、授業計画に掲げるテーマの中から一つを選択して発表に取り組んでもらう。あわせて、こうした問題に関わる課題図書数点を示し、それについても各自に学んでもらう機会をつくる。詳細は第1回めのオリエンテーションで説明する。
授業の到達目標  一千年前後に及ぶ長い時間の中で、「美」そのものをあらわす抽象的な言葉がどのようにあみだされたのかを意識することで、日本の藝術・文化に関するステレオタイプな見方を排し、自分の頭と心でそれらに向きあい、考えるための下地づくりをめざす。
授業計画
1:
第1回 4/6
オリエンテーション、関連する文献などの調べ方に関する概説
2:
第2回 4/13
和文による「美」のあらわし方
3:
第3回 4/20
『古今和歌集』の真名序・仮名序にみられる理念と言葉(1)
4:
第4回 4/27
『古今和歌集』の真名序・仮名序にみられる理念と言葉(2)
5:
第5回 5/11
「艶(えん)」と「いろごのみ」をめぐって
6:
第6回 5/18
「ますらをぶり」と「たをやめぶり」
*担当者発表、以下第14回まで同じ。
7:
第7回 5/25
「みやび」
8:
第8回 6/1
「もののあはれ」(1)
9:
第9回 6/8
「もののあはれ」(2)
10:
第10回 6/15
「幽玄」
11:
第11回 6/22
「わび」と「さび」(特に「わび」)
12:
第12回 6/29
「わび」と「さび」(特に「さび」)
13:
第13回 7/6
「いき」(1)
14:
第14回 7/13
「いき」(2)
15:
第15回 7/20
理解度の確認とまとめ(テストとその解説をふくむ)
教科書  プリントを配付する。
参考文献  そのつど教場で指示もしくは配付する。
成績評価方法
割合 評価基準
試験: 50%  最終回の授業時間中に試験を実施し、理解度の確認を行う。
レポート: 0%  
平常点評価: 50%  授業での発表内容、質疑における発言内容、出席状況などによる。
その他: 0%  
備考・関連URL  古文の読解能力については、高等学校の国語科(古典)で学んだ程度の基礎的な知識さえあれば問題ない。
 授業計画については、受講者の人数、また各人の発表テーマに関する希望を確認の上、若干の変更をすることがありうる。
 関連URL: 国文学研究資料館 http://www.nijl.ac.jp

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