cheader

シラバス詳細照会

シラバス詳細照会

  • 講義要項やWebシラバスの記載内容は、登録された受講生の人数や理解度に応じて、授業開始後に変更となる可能性があります。

main start

授業情報

開講年度 2016年度 開講箇所 文学部
科目名
ドイツ文学概論1

4-2_【文学・文構・一文・二文_合併】

担当教員 山本 浩司
学期曜日時限 春学期  月4時限
科目区分 講義 配当年次 2年以上 単位数 2
使用教室 36-582 キャンパス 戸山
科目キー 2421700001 科目クラスコード 01
授業で使用する言語 日本語
  コース・コード LITG201L
大分野名称 文学
中分野名称 ドイツ文学
小分野名称 概論
レベル 中級レベル(発展・応用) 授業形態 講義
  オープン科目

シラバス情報

最終更新日時:2016/03/01 15:20:27

副題 かつてベルリンには壁があった――東ドイツの文学を再考する
授業概要  東ドイツ(DDR)の文学は長らくイデオロギー対立の色眼鏡で見られてきましたが、4半世紀以上が経過した今の視点からこの文学を虚心に読み直してみると、その文学的な質の高さには瞠目すべきものがあります。実際に、西側資本主義国家と比べて、文学の地位が相対的に高く検閲もあったDDRでは、文学的な冒険をする余地と必然性があったいえ、80年代になると西側以上にポストモダンな傾向を示す文学が多く発表されました。その後、西側に出て「自由」を獲得したものの商業主義に飲み込まれて書けなくなった作家が多くいることを思えば、一種のガラパゴスだったからこそ生まれ得た文学だったと言えるかもしれません。秘密警察、神話や古典改作、環境破壊と廃墟などを切り口にして、このDDR文学の良質な遺産を取り上げます。
授業の到達目標  冷戦時代に思いを馳せながら、監視国家のなかで創作された作品のアクチュアリティを考える。
事前・事後学習の内容  事前学習には資料の熟読など120分程度、事後学習には文学史の理解を理解を深めるための復習に120分程度を要する見込みです。
授業計画
1:
第1回 オリエンテーション(本講義の目的と概要)
第1回:講義の目的と講義計画について説明します
2:
第2回 東ドイツという国1
DDRの政治・社会状況ならびに文学状況を概観します。1回目は建国から70年代くらいまで。
3:
第3回 東ドイツという国2
DDRの政治・社会状況ならびに文学状況を概観します。2回目は70年代から壁の崩壊まで。
4:
第4回 秘密警察(1)クリスタ・ヴォルフ
秘密警察について簡単に説明したのち、クリスタ・ヴォルフ『残る者は何か』を紹介し、この小説をきっかけに起きたヴォルフ=バッシングについて考えます。
5:
第5回 秘密警察(2)ヴォルフガング・ヒルビッヒ
ヴォルフガング・ヒルビッヒの『〈私〉』をポストモダン思潮との関係で考えます。
6:
第6回 神話・古典の改作(1)クリスタ・ヴォルフによる神話の読み直し
検閲を逃れるために古典の改作が多くなされました。ここではギリシア神話の大幅な読み直しによって世界的な反響を呼んだクリスタ・ヴォルフの『カッサンドラ』プロジェクトについて考察します。
7:
第7回 神話・古典の改作(2)ハイナー・ミュラーによる神話の読み直し
ブレヒトの流れを汲むハイナー・ミュラーにも一連のギリシア悲劇の改作があります。
8:
第8回 神話・古典の改作(3)近代の古典の読み直し
クリスタ・ヴォルフもハイナー・ミュラーも神話ばかりではなく、近代文学の読み直しにも着手しました。ヴォルフはロマン派作家たち(クライスト、ギュンダーローデ)、ミュラーはシェークスピアやラクロを大胆に読み替えました。その意義を、社会主義リアリズムとの関係で考察します。
9:
第9回 環境破壊と工場の廃墟(1)
80年頃からの文学には廃墟の風景が頻出します。東ドイツという国の実験が失敗に終わったことを示すこうしたイメージを取り上げます。
10:
第10回 環境破壊と工場の廃墟(2)
労働者と農民の国であったはずの東独の環境破壊について概説します。廃坑をテーマにしたフォルカー・ブラウンの小説を取り上げます。
11:
第11回 環境破壊と工場の廃墟(3)
環境破壊をテーマにしたヴォルフガング・ヒルビッヒの小説を取り上げます。
12:
第12回 分断国家と壁(1)
分断された国家体制を取り上げ、西への逃亡やベルリンの壁を主題としたクリスタ・ヴォルフ、ウーヴェ・ヨーンゾン、ペーター・シュナイダーらの小説を取り上げます。
13:
第13回 分断国家と壁(2)
分断された国家体制を取り上げ、西への逃亡やベルリンの壁を主題としたクリスタ・ヴォルフ、ウーヴェ・ヨーンゾン、ペーター・シュナイダーらの小説を取り上げます。(つづき)
14:
第14回 ポストDDR小説(1)
エルペンベックやカーチャ・ランゲ=ミュラーらDDRに生まれ落ちた作家たちには最初から変革への熱狂は無縁でした。彼ら若い作家たちについて取り上げます。
15:
第15回 ポストDDR小説(2)
DDR生まれの若い作家たちについて取り上げます(つづき)。
教科書  プリントを配布します。
参考文献  ヴォルフガング・エメリッヒ『東ドイツ文学小史』(鳥影社)。小史とありますが、850ページに及ぶ決定版のDDR文学史です。
成績評価方法
割合 評価基準
試験: 0%  
レポート: 70%  DDR、ポストDDRの文学作品を読んで論じてもらう。
平常点評価: 30%  出席点を重視する。
その他: 0%  

ページの先頭へ戻る

Copyright © Media Network Center,Waseda University 2006-2017.All rights reserved.

read