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シラバス詳細照会

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授業情報

開講年度 2019年度 開講箇所 大学院社会科学研究科
科目名
行政マネジメント論 I

担当教員 稲生 信男
学期曜日時限 春学期  木2時限
科目区分 講義・政策科学論専攻 配当年次 1年以上 単位数 2
使用教室 14-807共同利用研究室8 キャンパス 早稲田
科目キー 3922830008 科目クラスコード 01
授業で使用する言語 日本語
  コース・コード POLX651L
大分野名称 政治学
中分野名称 政治学
小分野名称 公共政策/行政学
レベル 修士レベル 授業形態 講義

シラバス情報

最終更新日時:2019/02/28 18:21:59

副題 行政学の基礎理論を理解する
(注)本講義は経営学の講義ではない。十分に注意すること。
授業概要 現代の公共部門は、「市場」経済と向き合いながら、国民あるいは市民の求める公共サービスを安定的に供給する使命を帯びている。一方で、私的セクターである国民あるいは市民、さらには、NPOや企業の側も、一方的に公共サービスの供給を受けるだけでなく、民間でできることは民間で主体的に行動する責務を、規範的には負っている。多様なアクターがコラボレーションしていくことで、市民社会の礎が築かれるだろう。このような問題意識に立って、本講義では、「公共セクターと民間セクターとが、どのように協働していくのか」「協働することで公共セクターはどのように変貌していくのか、変貌しなくてはならないのか」という点に光を当て、理論・実践の両面より、かかる今日的テーマにアプローチしていく。
 講義の流れは以下のとおりである。第1に、行政学における制度的側面を中心に理解を深める。第2に、行政部門における重要なアクターである官僚ないしは公務員の行動がいかなる理論によって把握されているのか概説する。つづいて第3に、ガバナンス的な側面を講義しつつ、実務面での応用を志向していく。ケーススタディをおこなっていわゆるPPP(Public-Private-Partnership:いわゆる公民連携) の骨子について素描する。
授業の到達目標 本講義では、最終的には、公共経営理論の適切な理解と実践との融合を到達目標とする。例えば「協働」という概念について、理論的にはどのように捉えられているか理解し、諸論点についてディスカッションできることを理論的側面での目標とする。他方、現実の経済社会でさまざまなアクターがどのように「協働」しているのか、そして、どのように「協働」するべきなのか、理論をもとに適切にケース・スタディを行って事実を把握・分析し、課題解決や政策提言できることを実践面での目標とする。
事前・事後学習の内容 準備学習としては、基本的に毎回、配布資料の読了と復習(60〜120分程度)を求める。
授業計画
1:
第1回 オリエンテーション
本講座の概要と体系について講義する。予習についてはコース概要等を参照してくる。復習は渡した資料と各自のノートをもとにおこなう。
2:
第2回 日本の行政システム① 行政機構
日本の行政機構について講義する。予習・復習は渡した資料と各自のノートをもとにおこなう。
3:
第3回 日本の行政システム② 国家公務員制度
行政システムの要となる国家公務員制度について講義する。予習・復習は渡した資料と各自のノートをもとにおこなう。
4:
第4回 日本の予算と決算制度
次年度の政策内容を示す予算の仕組みならびに、説明責任上も重要な位置づけである決算制度について概略を講義する。予習・復習は渡した資料と各自のノートをもとにおこなう。
5:
第5回 ガバナンス論
行政組織だけでなく、NPO・NGO、国民(住民)、企業など、多様な主体が公的領域で協働するガバナンスについて基礎的な講義を行う。予習・復習は渡した資料と各自のノートをもとにおこなう。
6:
第6回 ガバナンス論ー演習
ガバナンス論の理解を深めるために、各自ケーススタディを行い教場で報告する。予習・復習は渡した資料と各自のノートをもとにおこなう。
7:
第7回 官僚制の合理性と非合理性
ウェーバーの官僚制論の基礎を講義し、官僚制の合理的な側面と非合理的な側面を理解する。予習・復習は渡した資料と各自のノートをもとにおこなう。
8:
第8回 官僚制とモデル① 演繹モデル
官僚制の理解を深めるために演繹モデルについて講義する。予習・復習は渡した資料と各自のノートをもとにおこなう。
9:
第9回 官僚制とモデル② 帰納モデル
官僚制の理解を深めるために帰納モデルについて講義する。予習・復習は渡した資料と各自のノートをもとにおこなう。
10:
第10回 日本における民営化と規制緩和① 市場の失敗と政府の失敗
行政マネジメントの深化にはガバナンスに加えて、市場機能の活用も重要である。しかしながら「市場の失敗」も起こりうる。そこで市場の失敗ならびに政府の機能と課題について講義する。予習・復習は渡した資料と各自のノートをもとにおこなう。
11:
第11回 日本における民営化と規制緩和② 具体的事例
今回は民営化と規制緩和の具体的な事例について講義する。予習・復習は渡した資料と各自のノートをもとにおこなう。
12:
第12回 公民連携概論
専門的ノウハウなど諸資源を有する民間部門との連携をとりつつ行政サービスの提供を行う公民連携(Public Private Partnership: PPP)について概略を講義する。予習・復習は渡した資料と各自のノートをもとにおこなう。
13:
第13回 民間委託と新公共管理(New Public Management: NPM)
PPPの一側面である民間委託について概略を講義し、NPMについて素描する。予習・復習は渡した資料と各自のノートをもとにおこなう。
14:
第14回 行政のリーダーシップ
行政におけるリーダーシップ論について概観する。予習・復習は渡した資料と各自のノートをもとにおこなう。
15:
第15回 教場テスト
全ての講義内容をもとに教場テストを実施する。
教科書 トニー・ボベール=エルク・ラフラー編著『公共経営入門―公共領域のマネジメントとガバナンス』公人の友社、2008年(原著は2003年出版)
なお、本書には英語の最新版が出ているので、適宜原典を読む場合もあることに注意せよ。
参考文献 西尾勝『行政学[新版]』有斐閣、2001年.
真渕勝『行政学』有斐閣、2009年.
稲生信男『協働の行政学―公共領域の組織過程論』勁草書房、2010年.
大住壮四郎『行政マネジメント』ミネルヴァ書房、2010年
成績評価方法
割合 評価基準
試験: 80% 期末試験を実施する。
レポート: 20% 学期中2回程度、レポート課題を出すことを予定している。講義内容に関連するケーススタディなどに取り組み、結果をペーパーにして提出する。ペーパーについては教室で簡単に報告する。内容や理解度に応じて評価する。
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