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シラバス詳細照会

シラバス詳細照会

  • 講義要項やWebシラバスの記載内容は、登録された受講生の人数や理解度に応じて、授業開始後に変更となる可能性があります。

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授業情報

開講年度 2019年度 開講箇所 大学院法務研究科
科目名
保険契約法

担当教員 大塚 英明
学期曜日時限 春学期  月1時限
科目区分 共通選択科目(展開・先端科目):商事系 / WS企業法務 配当年次 3年以上 単位数 2
使用教室 27-306 キャンパス 早稲田
科目キー 4701010144 科目クラスコード 01
授業で使用する言語 日本語
  コース・コード LAWG633L
大分野名称 法学
中分野名称 新領域法学
小分野名称 経済法
レベル 修士レベル 授業形態 講義

シラバス情報

最終更新日時:2019/01/30 17:20:54

副題 保険制度の法的把握―「射倖契約性」とは何か
授業概要  保険契約の最大の特徴は、その射倖契約性にあります。つまり、「当事者の一方(この場合保険会社)の給付が一定の偶然な出来事をきっかけに行われる」契約なのです。射倖契約は世の中にあまた存在するにもかかわらず、本来これを検討すべき民法の分野で取り上げられることがほとんどありません。おそらく、保険法という法分野は、射倖契約性を「大まじめに」にとりあげようとする唯一のものかもしれません。
 この種の契約では、給付のきっかけとなる偶然の出来事について当事者間で「フェア」な状態が保たれなければなりません。もし当事者の一方(保険契約の場合は契約者側)が偶然なはずの出来事の「必然の発生」を知っていたり、さらには「偶然」なはずの事故を自ら発生させてしまったりすれば、もちろんフェアではなくなります。射倖契約におけるこうしたフェアネスの維持は、伝統的な契約法理からは意外に難しいことです。結局のところ「信義誠実の原則」まで遡り、独特の法制度を構築していくほかありません。その集大成が保険法であるといってもよいでしょう。
 その意味で、保険法は通常の私法体系から見ると、民法の契約法の延長線上に位置づけられるはずなのに、一見したところかなり特殊な法律のようにうつります。この授業では、保険契約に内在する特殊性を意識しながらも、それを広く民法の契約法体系の中でどのように理解していくべきかを検討していきます。
授業の到達目標  保険というシステムの有する特殊性を、契約法体系の中で理解する。とくに世の中の射倖契約のうち、唯一「まともな」射倖契約である保険契約について、その存在意義をしっかりと理解する。
事前・事後学習の内容  受講後の復習によって理解を深めてください。
授業計画  保険法(平成20年施行)を中心に、必要に応じて保険業法にも言及しながら保険制度の法的バック・グラウンドを明らかにしていきます。授業は次の各項目を全15回に振り分けて進行します。パワポやレジュメを適宜使用して、皆さんの理解を容易にしようと思います。
第1回 被保険利益論―損害保険と生命保険
第2回 人と物、損害填補と定額給付、そしてその狭間
第3回 保険代位―私法体系と保険法体系の激突
第4回 契約と対価
第5回 事故の「偶然性」とは?
第6回 傷害保険の本質
    ―「急激、外来、かつ偶然」の意味するところ
第7回 伝統的保険金不払い原因―その1・告知とその違反
第8回 伝統的保険金不払い原因―その2・故意による事故招致
第9回 伝統的保険金不払い原因―その3・危険の著しい増加
第10回 変貌する保険金支払免脱原因―自殺免責
第11回 新しい保険金支払免脱原因―重大事由(重過失)による解除
第12回 生命保険の保険金請求権の法的性質
    ―固有権とは?
第13回 生命保険の保険金請求権の活用・処分
    ―契約の売買?
第14回 保険契約の今後―不払い問題の反省―
第15回 教場試験
教科書  原則として、担当教員が教材を作成し「TKC法科大学院教育研究支援システム」で公開します。
参考文献  既刊の体系書としては、次のものを参考にできると思います。ただ、とくに前者は大部の本なので、完読する必要はありません。
 山下友信『保険法』(有斐閣、この本は、新版では上下の二冊になりましたが、まだ上しか発刊されていません)、洲崎・竹濱ほか『保険法』(有斐閣アルマシリーズ)
成績評価方法
割合 評価基準
試験: 80% 教場試験を行います。授業で扱った範囲から出題します。
平常点評価: 20% 授業中の発言等の評価です。単なる出欠ではありません。
その他: なし
備考・関連URL <受講要件等>
 選択科目として、興味を持つ方に広く履修していただきたいと思います。前提として履修しておかなければならない科目はとくにありません。

<受講者への要望>
 保険に関して興味を有していることが望まれます。

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