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シラバス詳細照会

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  • 講義要項やWebシラバスの記載内容は、登録された受講生の人数や理解度に応じて、授業開始後に変更となる可能性があります。

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授業情報

開講年度 2019年度 開講箇所 大学院法務研究科
科目名
法律家のための会計学

担当教員 小宮山 賢
学期曜日時限 秋学期  金4時限
科目区分 選択必修科目(隣接科目) 配当年次 1年以上 単位数 2
使用教室 27-301 キャンパス 早稲田
科目キー 4701010284 科目クラスコード 01
授業で使用する言語 日本語
  コース・コード LAWG686L
大分野名称 法学
中分野名称 新領域法学
小分野名称 その他
レベル 修士レベル 授業形態 講義

シラバス情報

最終更新日時:2018/12/28 17:22:27

授業概要

 企業を取り巻く利害関係者が経済的な意思決定を行う際に利用する情報には、さまざまなものがある。そのなかでも財務諸表は最も重要で最も基本的な情報である。会計の分野のなかで、この財務諸表の背後にある理論的な側面を解明する分野が「財務会計」(financial accounting)と呼ばれる分野であり、会計学の中核に位置する。この授業では、財務会計について、財務諸表を作成するまでのプロセスと、財務諸表からの企業の諸活動の読み取り方を、学生諸君に理解してもらうことを最大の目的としつつ、以下の点を踏まえて授業を行うこととする。法律家として活動する場合に、企業を対象とした場合、財務諸表を読み取れる基礎知識があった方が、活動の幅が広くなるはずである。

(なお、法律家が出会う会計との接点についても、講義中に触れていく予定である。)
 ・財務諸表と会計情報
 ・財務諸表はどのように作成するのか(簿記の仕組み)
 ・財務諸表の体系と表示
 ・財務会計の基礎概念

 ・企業の諸活動を財務諸表からどう読み取るか
 ・財務諸表監査の仕組みと関連問題(例えば、企業不正)

 ・国際財務報告基準(IFRS)の導入動向
 

授業の到達目標  会計には、法制度のなかに取り込まれた会計(財務会計と財務諸表監査)と法制度には取り込まれていない、比較的自由な思考の許される会計(管理会計と内部監査)に大別される。この授業では、法制度の中に取り込まれた「制度としての会計と制度としての監査」を取り上げ、学生諸君がそれらについて基本的な理解を得ることを目標としている。
授業計画

 法は人間の行為を規制する規範である。会計の世界にも、会計人(in-house accountantsとindependent accountants:企業の経理責任者と公認会計士)の会計行為や会計判断を規制する規範がある。それが「一般に認められた会計原則」(一般に認められた会計基準:generally accepted accounting principles)がある。財務会計分野における議論の多くは、基本的には、一般に認められた会計原則として集約され、最終的には財務諸表に反映される。企業会計実務の新たな展開や改革は、一般に認められた会計原則の改訂を通じて行われる。「一般に認められた会計原則」とは、いったいどのような内容を有する規範なのであろうか。この授業では、会計規範としての会計原則の視点から財務会計の本質に迫っていくことにする。

 

第1回 イントロダクション-財務会計とは

第2回 貸借対照表と損益計算書の見方

第3回 複式簿記と財務諸表(1)

第4回 複式簿記と財務諸表(2)

第5回 開示制度-金融商品取引法と会社法

第6回 資産評価の基本原則

第7回 損益計算の基本原則

第8回 資金調達活動の見方-新株発行と有利子負債

第9回 設備投資活動の見方-有形固定資産と無形固定資産

第10回 資金運用活動の見方-金融資産

第11回 企業集団の財務報告-連結財務諸表とは何か

第12回 監査制度の枠組み

第13回 企業不正と財務報告

第14回 その他のトピックス(「企業と税金」を予定)

第15回 期末試験と総評

 

財務会計を理解しようとすると、数値作成の前提となる「複式簿記の仕組み」の基本を理解するのが不可欠となる。最初の4回目までの講義でこの基礎の部分を説明するので、簿記を初めて学ぶ学生は、授業にきちんと出席し、実際に手を動かして、簿記の発想の基礎をしっかりと理解していただきたい

教科書  本年度の授業においては、桜井久勝・須田一幸著 『財務会計・入門第12版』、有斐閣アルマ、2018年、1800円を教科書として使用する。なお、この教科書の他に、資料のコピーを配布する。

なお、これまで簿記を学んだことがない者は、初級の簿記テキスト、(例えば、「簿記講義 商業簿記2級平成30年版、中央経済社、700円)を購入し、簿記のわからない部分について、参照できるようにしておくことを強く推奨する。
参考文献  参考書は必要に応じて授業において指示する。
成績評価方法
割合 評価基準
試験: 50% 期末に理解度を確認するため実施し、各自の理解度を評価します。
レポート: 25% 2-3回程度の小レポート(または小テスト)を課す予定です。講義内容を十分に理解し、さらに深い内容に進められるかを評価します。
平常点評価: 25% 出席状況と同時に授業への積極的参加を評価します。
備考・関連URL

<受講者への要望>
 この授業は、会計とりわけ財務会計と財務諸表監査を諸君が独力で理解するうえで必要な「財務会計の基本的な枠組み」を鳥瞰できるように設計している。授業ですべてを講義することは難しいので、授業でノートをとり、配布資料を丁寧に理解してもらいたい。公認会計士または税理士を目指すわけではないので、計算技術的な部分のウエイトを減らし、理論的部分・制度的部分を多くする。ただし、前半部分で講義する簿記の仕組みの基礎を十分に理解していないと、後半の理論の理解が難しくなることがあるので、そのつもりで授業に臨んでいただきたい。また、後半の授業では、会社法等の理解が、会計の理解にも役立つことに気がつくはずである。

 会計・監査に関する新たな展開があれば、随時講義の中で紹介したい。「会計」という世界がどのような世界であるのか、授業を通じて楽しんでもらいたい。

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